ハイティーンやくざ
はいてぃーんやくざ

平和な町を食いものにするやくざに高校生たちが挑む。十代の情熱と正義感、友情を描いたほろ苦い青春映画。『すべてが狂ってる』に続き、川地民夫が鈴木清順作品に主演している。

高校生である次郎の住む町には「競友クラブ」というやくざの組があり、町に住む人々は嫌な思いをしながらもそれを表に出さず、皆黙ってやくざに従っている。次郎はそれが我慢できなかった。彼は幼い頃に父を亡くし、母と姉の三人家族で小さな喫茶店を切り盛りしていたが、「競友クラブ」のチンピラたちは度々店に訪れてはタダで飲み食いして帰っていく。ある日には、親友の芳夫と共にアルバイトをしてせっかく得た金もチンピラたちに奪われてしまった。警察に話しても相手にしてくれない。次郎の怒りと湧きあがる正義感は決壊寸前だった。チンピラたちはもちろん、この町に住む無気力な人たちにも腹が立って仕方がないのだ。そして遂に次郎と芳夫はたった二人でやくざを向こうに回し、暴力から町を守ろうと立ち上がった。「競友クラブ」のチンピラたちは次郎たちの腕力に次第に追い立てられていったが、組織を相手にたった二人では到底かなわなかった。そんな折、芳夫がやくざに刺される事件が起こる。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/6/20
モノクロ/72分/シネマスコープ・サイズ/6巻/1970m
日活
【東京都】港区(三田)/大田区(多摩川土手)