抜き射ち三四郎
ぬきうちさんしろう

正義の熱血児三四郎が、ギャング団を相手に活躍する痛快無類の娯楽アクション!!

朝なぎの海を発動機船に曳かれたハケシ船団が進んでいると、どこからか疾風のように二隻の黒い船が現れた。その船からとび出した十数人の覆面の男が積荷を奪いとり、船頭を射殺するとアッという間に消え、謎の海賊ギャングに襲来されてしまう。そして数日後、この港町にフラリと現れたのは、年は若いが無類の正義派、鉄腕児三四郎だった。彼は丘の上の墓地に行くと、ギャングに殺された船頭弥市の墓に祈った。その姿を見つめるのは、弥市の娘で看護婦の夕子と、バーのマダム美和だった。三四郎は町のうなぎ屋銀助で、星野運輸のチンピラにからまれて困っている夕子を救ってやり、それがキッカケで彼はこの店で働くことになる。しかし、暇さえあれば、町のひとたちに海賊ギャングの話を聞いてまわる三四郎。そしてそのギャングに、この町の運輸業者は軒なみにやられ、一番大きな星野運輸だけからは不思議と被害届が出ていないということを知る。その社長星野へ用心棒として雇われた望月という精悍な風貌の男、彼は実は西田啓介という名で特命を受けた刑事であり、ギャングの正体をさぐるため、流れ者に身をかえてやってきており、かつて浮浪児だった三四郎とはよく知り合った仲だった。望月もとい西田と再会した三四郎は「俺、殺されたオヤジさんの仇を討ちに来た」とキッパリ言い放つ。彼は以前弥市にたいへん世話になっており、その恩人が殺されたと聞き矢もタテもたまらず飛んできたのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/6/3
モノクロ/6巻/1984m/72分/シネマスコープ・サイズ
日活
【静岡県】静岡市(清水駅、清水港、清水市街、三保の松原)
【千葉県】銚子市(屏風ヶ浦)