雲に向かって起つ
くもにむかってたつ

『青年の椅子』などのサラリーマン役で新たな面を切り拓いた石原裕次郎が、今度は政治記者として政界の黒幕に挑む。石原慎太郎原作の痛快アクション。

国会記者に任命された坂本武馬は国会内で道に迷って、副総裁の三上半兵衛に記者クラブを案内させた。その途中で国会の資料館に勤める中藤礼子と知り合いになった。数日後、三上の孫・由香のお守りを仰せつかってジャズ喫茶に行くと、ロカビリー歌手のケリー藤が十数人の愚連隊から喧嘩を売られており、助太刀した武馬はノサれてしまう。数時間後、礼子の部屋で目を覚ました武馬は、礼子が数年前に暗殺された代議士・中藤の娘で、弟のケリー藤はロカビリー歌手をしながら父の仇を探していること、塙は礼子の親衛隊の一人であることを知る。数日後、国会記者の集まりに出席した武馬は芸者・花奴の親衛隊を命じられる。花奴に駄々をこねられて一泊を余儀なくされた武馬は、そのアパートに住むタキ子という女が中藤の死を予告したと聞いて考えこんだ。翌朝、武馬は塙に会い、昨夜聞いたタキ子の話をするが…。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/5/1
カラー/100分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2720m
日活
【東京都】千代田区(▲首相官邸)/港区(新橋附近)/中央区(銀座裏通り)
【愛知県】蒲郡市(蒲郡駅)