密輸、殺人、女給の引抜き、悪質な新聞と大都会に巣食う暴力組織に挑戦する覆面パトカーの闘魂を描くおなじみ機動捜査班シリーズ第8弾
覆面パトカー警視十三号の大宮、伊藤刑事は業界紙“社交新報”の岩本を尾行していた。岩本は子分の戸田と組んで、依頼もされぬ広告を掲載しては、バーやキャバレーの経営者から暴利をむさぼっていた。そのうえ彼らは新聞だけではあきたらず、ホステスの引き抜きもやってサヤを稼いでいた。しかし、連行された岩本は「商売上の話のもつれだ」というばかりで証拠は何もつかめなかった。同じ頃、和風喫茶「ほほえみ」に戸田が数人の子分と一緒に暴れ込んだ。彼らは「ほほえみ」の支配人・田村の通報で岩本が連行されたそのお礼参りにやってきたのだ。そこへクラブ「ラックス」の顔役・大原が仲裁に入り、岩本の告訴を取り下げさせその場を収めた。釈放された岩本は、戸田を連れて大原のところへ挨拶に行った。大原は事業を拡大するためにホステスの引き抜きを岩本に依頼し、岩本もそれに応じた。いっぽう、大宮刑事は聞き込みに走り回った結果、“社交新報”がホステスの引き抜き、いわゆる“玉ころがし”をやっており、その陰で糸を引いている黒幕は大原らしいという情報を得た…。