大氷原
だいひょうげん

オホーツク海を背景にアザラシ射ちの名手・エースのジョーが、野性的に情熱を賭けて大自然と人間悪に挑むアクション・ロマン巨篇。

北海道の最北端、知床半島を望むオホーツク海の雄大な流氷群の中を、海洋丸は進んでいく。シャケやマスを食い荒らすアザラシを駆除する猟船だ。今日も危険な氷海に乗り出していく海洋丸だったが、見張り台に立つ男が何かを見つけて声を張り上げた。なんと流氷の上に人が立っていたのだ。「俺は日本人だぜ」船長の指示で乗船してきたその男は鉄次と名乗り、樺太から流氷に乗ってやって来たのだという。これにはさすがの荒くれ者たちの船員も開いた口が塞がらなかった。帰港後、鉄次は北海一と言われるハンター北村と銃の腕を競って見事に勝利した。その鉄次の神技を見た船長はハンターとして次の出航に鉄次を乗せることを決めた。しかし、鉄次にはある目的があった。鉄次の両親は終戦直後にソ連兵に処刑された。その際、自分だけが助かるために両親を裏切り、嘘をでっちあげた沢野という男がいた。「俺は沢野って男を絶対に探す」。育ての親であるギリヤーク人のおかね婆さんとその養女である冴子にそう約束してこの地にやって来たのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/4/22
カラー/95分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2617m
日活
【北海道】網走市(オホーツク海、網走海岸、サロマ湖、湧別、原生花園、網走港、二つ岩)/斜里町(知床半島の山系、流氷帯)