伊豆のとある温泉宿で銀座若旦那会の総会が急遽開かれた。「銀座の次郎長」こと清水次郎がオーナーを務めるレストランジローのそばに高級レストラン「銀座貴族」が突如出現したからだ。さらには、銀座やくざ・突風クラブの若旦那・忠次が若旦那会に入会したいと言ってきたのだ。次郎の機転でやくざの忠次の入会は却下となったが、銀座貴族の件は次郎に一任された。次郎はすぐさま、すし銀の鉄夫を連れて元総理大臣・一本槍鬼左衛門のお知恵拝借とばかりに大磯に向かう。大磯に着いた次郎は二人の若い女を暴漢から救った。春子、静江と名乗る二人は神戸のやくざのもとで働いていたが、足を洗おうと東京に脱走する途中だったのだ。これを聞いた一本槍老人は労働大臣に二人の職を頼みに国会にかけつけるが、春子と静江は恐れをなして国会から逃げ出してしまう。その後二人はやくざに目を付けられ、突風クラブの事務所に連れて行かれることに。一方、銀座貴族の支配人・難波田は次郎をコックに雇うと言い出す始末。次郎はこれに対抗するためにレストランジローをカレーハウスに変える。するとこの計画が見事に当たり、カレーハウスは大盛況、一方の銀座貴族は閑古鳥が鳴く始末。怒った難波田は突風クラブの銭村を頼りに、ジローとすし銀を潰す計画を練り始めるのだった。