姿なき追跡者
すがたなきついせきしゃ

奇怪な謎をはらんで次々に起こる殺人事件に敢然挑戦する熱血の男、二谷英明が豪快なガン捌きで対決する痛快無類のアクション巨篇

秋津組の大幹部で次期組長とも目された黒住俊道は妻の亜紀と新婚旅行に向かう列車内で何者かに殺された。さっそく秋津組長秋津達之介の家では、瀕死の病床にある秋津を囲んで間大作、階堂晃、中山雄助、石井房吉、安田竹五郎の五人の大幹部が集結した。秋津は捌けば二億になる麻薬の存在を明らかにしたうえで「秋津組は、死んだ黒住の弟……黒住健次に継がせる」と告げた。今日の今日まで黒住に健次という弟があったことすら知らなかった大幹部たちは一瞬ぽかんとするが、長年、秋津と鎬を削ってきた間が異議を唱えるのも聞き流した秋津は、麻薬のありかを唯一知っている間に向って、健次が現われるまでの代理を託す一方「健次は一筋縄の男じゃない。黒住を殺した裏切り者を、整理してから現われるそうだ」と不気味な薄笑いを浮かべて死んだ。それからほどなくして、横浜港の一角にある秋津組の倉庫で一人の荒くれ男が子分たちを相手に一暴れして、その腕っぷしを間に売り込みに来た…。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/2/25
81分/7巻/2216m/イーストマンカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(横浜港中央桟橋)