メキシコ無宿
めきしこむしゅく

メキシコに一大ロケを敢行した、宍戸錠主演の荒唐無稽な無国籍アクション。デンジャーマン(危険屋)のジョーが友人の身の潔白を証明するためメキシコに渡る。藤村有弘が殺し屋の中国人役で怪演!

膨大な報酬を貰って命がけの仕事を請け負うデンジャーマン(危険屋)稼業の野中錠は、ここ数日間、貨物船の船員ペドロに追い回されていた。ペドロは横浜で大事な金を盗まれたのだ。その金は、メキシコで土地を奪われ、人殺しの濡れ衣を着せられたペドロの汚名をそそぐ唯一の資金だった。錠は協力することを決めるがその矢先、ペドロが事故で死んでしまう。「俺の代わりにメキシコに行って、俺は人殺しの卑怯者じゃないと伝えてくれ」と錠に言い残して…。こうしてペドロとの約束を果たすためにメキシコに渡った錠は、女スリに遭っていたところを美也子に助けられる。美也子は行方不明の兄を尋ねて2週間前に横浜から着いたばかりだった。錠は美也子に必要なスペイン語を教えてもらい、目的地の郊外の農村に向かった。やがて老村長のアンドレア邸で、錠はペドロの恋人・マリヤと対面した。だが彼女は明らかにペドロに憎悪を抱いていた。老村長の息子・エミリオに至っては錠に「人殺しペドロのアミーゴ、帰れ!」と猟銃を突き付けるほどだった。翌日は村のお祭りだった。錠とエミリオはロデオ大会と射撃大会で対戦するが、その時教会の鐘楼から何者かに銃で狙われる。血痕を頼りに教会裏を探す錠。彼の前にサルバドール平田と名乗る日本人の医者が立ちふさがった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1962/1/3
カラー/94分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2565m
日活
【海外】メキシコ(メキシコシティー・アラメダ公園、ラテン・アメリカビル、中央広場、大統領官邸前、繁華街/タスコ・デ・アラルコン/グアナフアト)