さようならの季節
さようならのきせつ

ふとめぐり会った若い二人。純愛コンビ吉永、浜田の別離までの短い日々を詩情豊かに謳いあげた純愛珠玉篇。

身寄りのない高志は横浜の伯父に引き取られ、伯父の仕事を手伝いながら生活していた。そんなある日、九州の山村で幼馴染みだった幸子と約二年ぶりの再会をする。若い二人の胸は驚きと懐かしさでいっぱいになった。なぜ幸子が横浜にいるのか高志が尋ねると、幸子の父は人が良すぎたために借金で首が回らなくなり、家族揃って南米移民を決心し、移民船の出る横浜までやって来たのだという。しかし幸子の姉である加代子は縁談を嫌って家出し、今日まで行方がわかっていなかった。自分のことは一言も言わずに、両親や姉を心配して小さな胸を痛める幸子が、高志にはいじらしかった。移民船が出港するまで一週間滞在するという幸子に、高志は明日また会う約束をした。しかし翌日、高志が約束の場所に行くと見知らぬ青年が待っており、「幸子の夫だ」と告げられる。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1962/1/14
カラー/73分/シネマスコープ・サイズ/6巻/1981m
日活
【神奈川県】横浜市(横浜港、山下公園、鎌倉海岸、伊勢佐木町)
※ラストの「あるぜんちな丸」の別れのシーンはオープンセット。