エジブトに渡った青年がひょんなことから独立運動に巻き組まれていく。当時としては画期的なオール海外ロケで製作された、中平康監督×石原裕次郎主演のアクション大作。
大日本物産の社長の孫・宗方真太郎は温室育ちの自分を反省し、祖父の遺言に従って広い世界を見るために外国行きを決意した。飛行機の中で真太郎はパリへデザインの勉強に行くというゆり子に出逢う。その後、ベイルート空港のロビーで真太郎は一人のアラヤ人に鞄をすり替えられる。その一瞬後、アラヤ人は何者かの手によって殺されていた。殺された男はアラヤ国独立運動のナショナリストで、鞄の中には独立運動の秘密書類が入っているのだった。そんなこととは知らない真太郎はカイロに降り立ち、案内を買って出た正体不明の日本人・中川に連れられてギザのピラミッドへ向かう。中川は実は真太郎のポケットの5千ドルを狙っていたのだが、アラヤ独立を妨げようとする帝国主義者もまた、真太郎の鞄を奪おうとしていた。