黒い傷あとのブルース
くろいきずあとのぶるーす

旭得意の憂愁のヒット・ソングにのせて贈る話題作。木枯し吹く港街に拳銃と恋が織なす激情の青春を描くアクション・メロドラマ巨篇。

霧笛流れる横浜の波止場に、白いトレンチ・コートの男渡三郎が姿を現わした。五年前、落ち目の勢力を挽回しようとあせって堤組の組長が、小牧のもってきた密輸の取り引きに手を出し、その取り引き現場を何者かに襲われて死に、渡も警察に捕えられたのだった。いま彼は小牧を探そうとしている。あの事件は小牧の仕組んだ芝居とにらんだからだ。昔なじみの場所をあたったが、小牧の行方はつかめない。ただ、この間にふとしたことで知り合った清純なバレリーナ洋子と再会したことが、渡の心を慰めた。渡は小牧がモダンなスーパー・マーケットを経営しているのを知った。彼は小牧に五百万円を要求した。むろん、堤の遺族のためである。ところが、あの洋子が意外にも小牧の一人娘だったのだ。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/12/10
カラー/86分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2354m
日活
【神奈川県】横浜市(曙町、神奈川県立音楽堂、チャペルセンター、野毛山動物園)
【兵庫県】神戸市