海峡血に染めて
かいきょうちにそめて

海上保安官が密輸密航事件を探るうちに兄の関与を知る。兄弟の葛藤を描いた鈴木清順監督&和田浩治主演の海洋アクション。

海上保安大学の学生・船越洋介は実習生として生まれ故郷の対馬に派遣されることになった。対馬に向かう洋介は連絡船上で恋人の後を追って対馬に向かうひろみという女と知り合いになった。3年ぶりに港に着くと島民の心はあまりにも変わっていた。海上保安部の深尾部長から島民の8割が何らかの形で密輸に関係があることを知らされた洋介は善良な島民に密輸をそそのかしている密輸業者に激しい怒りを燃やすのだった。洋介の生活は大学の単純な生活から急転直下し、密輸容疑者の情報キャッチなどと多忙を極めるようになった。やがて洋介は巡視艇いそかぜに乗船を命じられた。いそかぜの足立艇長に対馬で唯一のキャバレー・ヒスイに連れていかれた洋介は、兄の克巳が胡散臭い連中と一緒にいるのを目撃する…。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/10/1
イーストマン・カラー/7巻/2280m/84分/シネマスコープ・サイズ
日活
【静岡県】下田市(下田港・大島航路の連絡船発着所(「九州郵船厳原営業所」の看板と厳原の案内図を立てて撮影)、下田沖(対馬海峡に見立てた海上ロケ。海上保安庁の巡視船船上で撮影)
※海上保安庁が全面的に協力。PL型巡視船、15M型巡視艇「いそかぜ」等の使用許可を得た。