セールスマン物語 男にゃ男の夢がある
せーるすまんものがたりおとこにゃおとこのゆめがある

若いセールスマンが男の夢を追ってくりひろげる恋と爆笑の珍武勇伝を、軽快なタッチで描き出す明朗喜劇篇。

世は売り込み時代。日本中の街を決戦場に激烈な販売合戦が繰り広げられている。マットレスをつくる東洋ソフラン商事KKの新入社員・上野洋平と須崎芳男は販売課に配属され、早速街へ飛び出した。目標は一人一日5セットだ。洋平はどこへ行っても門前払い。下宿のオバさんに泣きついて、やっと一つ契約がとれたが、須崎は親類をおがみ倒す戦術で5セットをモノにした。奮起した洋平だったが、翌日も翌々日もサッパリ駄目。押し売りと間違われて水をかけられたり、番犬に嚙みつかれたり散々な目にあった。ガックリした洋平を、かつてのベテランセールスマン池島部長は「犬がいたら仲良くして進め!」と力づけた。洋平は早速犬を一匹拾い、ゴキゲンのとり方を研究。というのも、猛犬を門前に配置する小沢という江戸ッ子オヤジをモノにしようと決心したからだ。研究が実を結び、猛犬を手なづけた洋平だったが、小沢はなかなかウンといわない。一方、須崎は親類知人をグルグルまわって依然好調。賭けに負けた洋平はコーヒー五十杯をオゴる羽目になったのだが、ある喫茶店で美しいドアーガール菊子に会って驚いた。彼女には、失望のドン底にあったとき優しくなぐさめてもらったことがあるからだ。洋平と菊子は、お互いの間にホノボノとした愛情が湧いてくるのを感じた。その帰り道、養老院で働く男から「マットレスを50セット買いたい」と呼び止められた洋平は、その場で小切手をもらい、翌朝意気揚々と出社した。ところがこの小切手が不渡りと判り、洋平は会社に大損害を与えてしまった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/9/2
モノクロ/5巻/1740m/64分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】渋谷区(代官山・テルミー美容高等学院付近)/大田区(田園調布)/新宿区(歌舞伎町・新宿コマ劇場前)/調布市(日活撮影所本館前通路)【神奈川県】厚木市(東洋ソフラン厚木工場)