機動捜査班シリーズ第4弾。「覆面パトカー」が、白タクを食い物にする街の暴力団を相手に、官民汚職事件を織り交ぜて悪質な全貌をあばきだす本格的刑事映画
深夜の新宿駅西口広場、突然ガラスの砕け散る音が静寂を破った。一台の白タクが数人の愚連隊に囲まれ、運転手の小松が引きずり出されて殴るけるの暴行を受けていた。彼はこのあたりの顔役・黒沼興業の承諾を得ずに商売をしたために嫌がらせを受けたのだ。愚連隊は金を出して会員になれば免許証を返してやると言って立ち去った。その一部始終をみていた情報屋の佐竹は警視庁に一報すると、黒沼興業にも手入れが入る旨連絡した。警視庁からの一報を受けて大宮刑事らが乗り込む覆面パトカーが現場に向かったが、すでに白タクも愚連隊の姿も消えていた。しかし大宮は地面に落ちていたガラス片を見つけ、暴力団が白タクを食い物にしているという日頃の情報にますます確実性を感じた。伊藤部長刑事は黒沼興業を検挙するには白タクの台帳が決め手となるとつぶやいた。その頃、バー「アンスコ」で飲んでいた黒沼の許に現代週報社の真壁が広告料を踏み倒され逆上したところへ佐竹が止めに入り、手入れの情報料をよこせと黒沼に迫ったが、黒沼に「俺を土下座させるような情報を持ってこい」とやり返されるのだった。佐竹は広告料の件で黒沼にうらみを抱く真壁を利用して黒沼興業の白タク台帳を奪い、金をせしめようとしたが真壁の不手際から逆に追い詰められてしまった…。