七人の挑戦者
しちにんのちょうせんしゃ

それぞれ変った性格と経歴を持った七人の男たちが、団結して夜の野獣に挑戦するアクション篇。

その日、秋葉プロの幹部久保は乾分を引き連れて楽団“セブン・ガイズ”の事務所を襲い、マネージャーの洞沢に殴る蹴るの暴行を加えていたが、そこへふらりと姿を現わした男を見て愕然とした。男の名は福田宏次……三年前、彼はサックス・プレイヤーとして自分のバンドも持っていた。ところが、恋人の梨絵に横恋慕した秋葉は嫉妬に狂って梨絵を殺し、さらに宏次の右手を射ち抜いた。もちろん、秋葉は殺人犯として札幌刑務所に送られたが、それ以来、宏次も東京から秋葉一味によって締め出されていたのだった……。事務所から路地へと凄絶な格闘が続いたが、多勢に無勢、宏次が次第に追い詰められたとき、突然、堂々たる体躯の男が暴れ馬のように飛び込み、たちまち久保一味をたたきのめすと飄々たる風情で去って行った。宏次は秋葉プロに挑戦するために敢然と帰って来たのだった。秋葉プロは元々暴力団で、ジャズ・ブームに目をつけ、暴力で弱小バンドからタレントを引き抜き、酷使しピンハネしている。いわば、ジャズ界のダニだった。宏次は正義と復讐のために、立派なバンドを再編成して秋葉プロに対抗しようと決心したのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/7/9
85分/8巻/2311m/イーストマンカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
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