機動捜査班 罠のある街
きどうそうさはんわなのあるまち

機動捜査班シリーズ第2弾。地味な活動を続ける警視庁機動捜査班、別名覆面パトカーが、キャバレーを根城にする大規模な売春組織とそれに結びつく恐喝犯を逮捕する物語

ネオンが交錯する騒音と雑沓の銀座裏にある小さな雑居ビルにある「あけぼの新報社」の前にタクシーが止まり、旅行鞄を手にした一人の男が入った。と、タクシーの後を追っていた黒塗りの乗用車は男が入って行った表階段の前をゆっくり通り過ぎるとそのまま繁華街の雑沓の中へ消えていった。あけぼの新報社の中では旅装を解いていた社長の井口が部下の差し出した分厚い書類に目を通していたが、「これだけネタが揃えば十分だぜ」とつぶやくとその足でキャバレー「メルバ」に乗り込んだ。井口は支配人の古田に例の書類を突き出した。その書類にはメルバの売春組織を洗い立てた詳細な資料が載っていた。蒼白になった支配人に井口は売春契約の情報を流してもらいたいという条件を持ち出した。同じ頃、「メルバ」の客席では、ホステス達から木内と呼ばれる恰幅の良い男が、新米ホステスのナナ子を相手に飲んでいた。ナナ子は何故かしきりに木内の様子が気になるそぶりを見せるのだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/5/31
モノクロ/6巻/1841m/68分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】大田区(羽田空港)/中央区(銀座)/千代田区(日活国際会館地下パーキング)/調布市(日活撮影所食堂表=キャバレー「メルバ」、日活撮影所本館玄関=ホテル「フローラ」入口)
【神奈川県】川崎市(川崎区・ローム層の崖肌が見える海岸)