大海原を行く渡り鳥
おおうなばらをゆくわたりどり

雲仙、佐世保、長崎を舞台に、流れ者・滝伸次が土地開発をめぐって殺し屋・つぶての龍と対決する。宍戸錠に代わって小林旭のライバル役を藤村有弘が演じた『渡り鳥』シリーズ第7弾。

雲仙高原を馬に揺られながら、ギターを抱えた滝伸次がやってきた。その時、観光馬車が覆面をした3人組に襲われた。伸次は砂塵を蹴って馬車に近づき得意の鞭で3人を追い払う。観光馬車の乗客は大洋貿易の社長・磯部と雲仙観光の経営者・信夫の妹・由紀、それに長崎にいる父を訪ねてきた三木みどりという少女だった。3人に怪我は無かったが、由紀の持っていた観光事業資金一千万円が強奪されてしまった。みどりの父・三木が佐世保のキャバレー・バタフライのボスであることを知った伸次は、みどりを連れて佐世保へ行くが、三木はみどりを知らないと言うのだった。地下の賭場にはツブテの龍と呼ばれるイカサマカード師がいた。伸次はそばで見ていた三木の乾分・哲を締め上げる。馬車強盗の一人だったのだ。哲は苦しそうに「平和運輸から頼まれた」と口をすべらせ、伸次は平和運輸に乗り込み、無事に金を取り戻した。伸次が帰ると三木のところに磯部が現れ、馬車強盗の証拠を無くすために哲を殺せと命令する。一方で磯部は龍に対し、三木を殺して、哲と三木の合射ちに見せかけろと命令するのだが…。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/4/29
カラー/79分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2156m
日活
【長崎県】雲仙市(雲仙高原、雲仙観光ホテル(表、ロビー、喫茶室、食堂、雲仙高原観光道路、雲仙の山なみ)/佐世保市(夜景、波止場の倉庫街、西海橋)/長崎市(全景、メインストリート、浦上天主堂・表、第三岸壁、突堤、オランダ坂、祭り、庭園)