用心棒稼業
ようじんぼうかぎょう

エースのジョー宍戸錠が、ダンプガイ二谷英明と名コンビを組む稼業シリーズ第二弾。今度は二丁拳銃の曲芸的な早射ちと鉄腕が豪快無比に炸裂する娯楽アクション大作。

深夜のビル街。平塚組の組長・平塚と代貸しの木原は、突如殺し屋に襲われた。だが、その銃口をジョーがはじき飛ばした。今夜で“ショー保険”契約満期。平塚組長と縁の切れるジョーは、肩の荷が下りてニッと笑った。暗黒街のボスどもが命欲しさに加入するスペシャル生命保険“ジョー保険”に入ったボスで、殺されたものはひとりもいない。だが、悪人の生命を守る仕事に嫌気がさしたジョーは、契約更新を望む平塚の頼みを断わった。平塚組の賭場で最後の荒稼ぎをしようと勝負に出たジョーだったが、さっぱりつかず、拳銃まで巻き上げられる。反対に、新顔の藤木という男がつきまくっていた。藤木は生命保険会社の有能な調査員だが、バクチ好きでクビ寸前。最後のチャンスとして、熱海のポス権藤の五千万円契約に関する調査の密命を帯びていた。その藤木も美人スリの出現で一文なしとなり、意気投合した。翌日二人は、ジョーの渋い唄と藤木のペットに惚れこんで採用された、美人踊り子揃いの巡業バスに乗っていた。二人は、その巡業バスが権藤の経営する熱海のキャバレー・ラスベガスに行こうとは知る由もなかった。熱海市内に入ると、二人は偶然、雨宮養鶏場の主人・雨宮と娘の道子を知った。その養鶏場に平塚組の木原たちが乗り込んできたが、居合わせたジョーと藤木に撃退された。ジョーと藤木は、ラスベガスの土地を巡って陰謀が渦巻いているのをかぎつけ、可憐な道子のために力になろうと決意を固め…。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/4/23
カラー/78分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2135m
日活
【東京都】千代田区(夜の丸の内ビル街)/港区(朝の新橋)
【静岡県】熱海市(熱海全景、山道、岸壁、海上・ランチの上、同・モーターボートの上、海沿いの別荘、海の見える東海道)