人間狩り
にんげんがり

時効まで三十六時間、必死に逃げ延びる殺人犯を血まなこで追う、鬼刑事の人間的苦悩と恋の悲しさを描いた異色アクション篇。

獣のような奴が勝手な罪を愉しみ、野放しになっている都会のジャングル。だが、獣のいるところには狩人もいる。小田切刑事は、罪を憎む狩人の一人だ。小田切は総監賞を15回も貰った有能な刑事だが、非情なため署内での評判は悪かった。仲の好い友達といえば警察学校同期の桂木ぐらいだった。許すことを知らない小田切の正義感がとらえたのは、顔役の田口だ。何度捕えても、彼は身替わりを立てて罪を逃れていた。ところが小田切に締めあげられた田口は、意外なことに15年前の強盗事件の口を割った。気負い立つ小田切をみた田口は「もう時効になっているよ。それに殺しをした房井は今どこにいるかも知らねえよ」と冷やかに笑った。小田切が古い記録を調べたところ、田口の思い違いで事件はまだ時効になっていなかった。時効まで36時間残っている。その房井という男を捕えれば、今度こそ田口をぶち込むことができる。小田切は、品川にいるという房井という影のような男を追って、当てのない調べを始めた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1962/1/23
モノクロ/8巻/2454m/90分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2454m
日活
東京都】千代田区(東京地方裁判所前)/渋谷区(東急文化会館屋上)/葛飾区(京成電鉄青砥駅)/荒川区(京成電鉄町屋駅、日暮里、京成線車中)/北区(赤羽駅ホーム、赤羽駅前、同・種屋菓子店前歩道)/品川区(中延・国道1号線、北品川・京急線踏切)/世田谷区(千歳船橋、経堂団地、明大前)/千代田区(東京駅丸ノ内口、同・東海道線ホーム、お茶の水)/新宿区(新宿三丁目・新宿通り)
【静岡県】熱海市(熱海夜景、西熱海ホテル)