ろくでなし稼業
ろくでなしかぎょう
エースのジョーこと宍戸錠が初主演したコメディ・アクション。ギャンブルと女に目がない早射ちガンマンに扮して、相棒役の二谷英明と息の合ったコンビぶりをみせる。監督は『渡り鳥』シリーズの斎藤武市。
とある港町に降り立った矢野と黒田。二人は一面識も無かったが、駅前食堂で仲良く食い逃げをやったことからたちまち奇妙な友情を感じた。矢野は黒田を連れて町の有力者で弁護士の太田黒の邸を訪れ、ボディガードに雇ってもらおうとするが、家宅侵入罪でブタ箱に入れられてしまう。やっとのことで釈放されると、思わぬ儲け仕事が転がりこんできた。二人の度胸の良さに惚れ込んだ大栄海運の勝又から棺桶丸の仕事を依頼されたのだ。それはボロ船をダイナマイトで沈め、船に賭けた莫大な保険金を詐取するというものだった。数日後、勝又の注文通り、船を沖合に運んだ矢野と黒田はダイナマイトを仕掛けると海に大急ぎで飛び込み、無事岸に泳ぎ着く。しかし報酬を受け取る段になって黒田は矢野をピストルで脅し、分け前を独り占めしてしまう。一文無しになった矢野は再び勝又の事務所を訪れ「当分、厄介になるぜ」と居座った。そんなある日、勝又は先代社長の一人息子が町に帰ってきたと聞いて青ざめる。勝又は先代社長が急死すると、息子の行方不明に付け込んで会社を乗っ取ったからである。そこへ黒田が現れ、自分は先代社長の息子だと告白する。しかし黒田の化けの皮は思わぬことから剥がされ、今度は矢野が「実は俺が社長の息子だ」と名乗りを上げる…。
日本 製作:日活
日活
1961
1961/3/12
カラー/83分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2273m
日活
【東京都】千代田区(日活本社前)
【静岡県】伊東市/下田市