俺の血が騒ぐ
おれのちがさわぐ
殺された父の復讐を誓う息子が、犯人の手掛かりを探して密輸船に乗り込む。山崎徳次郎監督が『霧笛が俺を呼んでいる』に次いで、再び赤木圭一郎と組んだ海洋アクション。
船長だった父を何者かに射殺されて以来、邦夫と明の二人の息子の生活は一変した。兄の邦夫は復讐の鬼と化してしまい、そんな邦夫について行けなくなった婚約者の節子は、弟の明に心の拠り所を求め、二人は愛し合うようになってしまう。だが明は悩み、その苦悩が彼を荒んだ生活に追いやっていった。商船大学の卒業を間近に控えた明のそんな生活態度を邦夫は心配した。自分が成し得なかった夢を弟に託していたのだ。ある夜、やくざに因縁をつけられていた邦夫は健次という男に助けられる。邦夫は健次に自分が父親殺しの犯人を追っていることを話すと、仲間に入って航海に出れば親の仇に会えるかもしれないと意味ありげに告げられる。
日本 製作:日活
日活
1960
1961/1/9
カラー/86分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2350m
日活
【北海道】釧路市
【神奈川県】横浜市(横浜港中央桟橋、商船大学埠頭)
※「海洋丸」船上シーンは東京―釧路間の定期航路船「大雪山丸」の往復を利用して撮影。
※釧路着後、赤木、南田らが市内の日活オデオンで舞台挨拶を行った。