大暴れ風来坊
おおあばれふうらいぼう

四国・松山に流れてきた風来坊・野村浩次が坊主の殺し屋・十字架の政と対決する。小林旭の歌、宍戸錠との軽快な掛け合いなど見どころ満載の『流れ者』シリーズ第4弾。

四国・松山の瀬川運送は県から払い下げられる土地の入札資金六千万円を調達するのに躍起になっていた。社長の瀬川は情婦・蘭子のキャバレー・銀馬車へ丸善石油の山本課長を招待し、三千万円の目途をつけた。残りの三千万は、大阪から松山に来た関西の実力者・大田黒に頼むため、娘・玲子を差し向けた。この大田黒と同じ汽船に乗って松山にやって来たのは、流れ者・野村浩次と、銀馬車の踊り子・奈美に惚れている十字架の政という坊主の殺し屋だ。瀬川が信用しきっている大田黒は、実は桜観光の社長・榊原を使って、瀬川の土地を乗っ取り東洋のモナコにしようと企んでいた。翌日、丸善石油の山本が瀬川に資金貸付中止を伝えてきた。榊原の嫌がらせによるものだった。さらには石油運送中の瀬川運送の運転手・忠夫も榊原に痛めつけられ、玲子も危うく襲われそうになる。だが榊原と大田黒の関係を知らぬ瀬川は、ますます大田黒を頼っていくのだった。一方、大田黒の裏面工作は鋭く、榊原への要求も厳しくなった。瀬川への嫌がらせを強化するため、榊原は十字架の政を用心棒に抱き込み、宇和島に石油を運ぶ瀬川運送のトラックを時限爆弾で爆破しようと計画を立てる。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/11/16
カラー/79分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2166m
日活
【愛媛県】松山市(太山寺、高浜港、経ヶ森、道後温泉、松山競輪場、松山ゴルフリンク、道後公園、松山城跡、丸善石油精油工場、三津浜のドック、興居島(こごしま)、宝荘ホテル、定刻人造絹糸・松山工場、松山駅)/久万高原町(面河渓(おもごけい))