四国高知に大ロケを敢行、やくざの跡目に生まれた和田浩治が父の仇敵を相手に大暴れする痛快アクション巨篇
ここは、美しい大自然に囲まれた南国の町高知。松舞組の組長、松舞大次郎は、乾分の十字架の鉄を連れて外出の途中、何者かに射殺された。この松舞組は、戦後派のテキサス興業に対抗して、あくまでも“弱きを助け強きを挫く”をモットーとした昔気質のやくざ一家だった。だが、一人息子の龍太は、そんな稼業を嫌い、東京へ行って勉学に励んでいた。しかし、父の死と、一の乾分でお家大事と説教をするイダテンの源の粘りに負けて、高知へ帰る決心をした。源は、龍太が生まれたときから松舞組にいて龍太を「坊ちゃん、坊ちゃん」と目に入れても痛くないといったほど可愛がっていた。龍太の帰省で松舞組は活気を取り戻したが、龍太の「跡目は継がない、この組もすぐ解散する」という宣言に、正太や金公の乾分たちはガッカリした。だが、源の一人娘京子だけはそんな龍太を頼もしげに見て、励ますのだった。その頃、テキサス興業では、社長の三沢や乾分の政が東京から招いた殺し屋のジョウを交えて、松舞組の縄張りを奪う相談をしていた…。