海の情事に賭けろ
うみのじょうじにかけろ

男性美スター赤木圭一郎が初の二役に扮して善と悪の双生児兄弟を演じ、紺碧の海に青春の激情を奔流させる娯楽活劇巨篇。

夏を海で過すため、牧蘭子は友人たちと房州の別荘へ来ていた。蘭子は東西貿易社長・牧浩太郎の愛娘で、友人の間でも女王蜂的な存在だった。ある日、ヨットで遊んでいた蘭子たちは、沖で洋服のまま浮かんでいた栗谷剛一という青年に出会ったが、彼はピストルで撃たれ負傷していた。剛一は新聞記者志望の大学生で、故郷から東京に戻る船上で何者かに襲われたのだが、海へ飛び込んで難を逃れたという。彼は蘭子のすすめで、傷が癒えるまで別荘にとどまることになった。情熱的な蘭子は剛一を見た瞬間から彼に惹かれ、杏子という恋人がいるのを知りながら積極的に近づき、ある日岩礁の砂浜で抱擁を交わした。数日後、新聞に殺人事件の被害者として剛一の写真が載った。しかし名前は新宿の水野組幹部・加東勇二となっている。剛一は自分が人違いで狙われたことを知った。それにしても自分と瓜二つの加東勇二という男は何者なのか?剛一は事件を追究しようと決心し、心配する蘭子を振り切って東京へ帰る-。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/9/17
カラー/83分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2273m
日活
【千葉県】鋸南町(当時は勝山町)/館山市(白浜海岸)
【東京都】新宿区(歌舞伎町)/墨田区(両国駅)/▲多摩川