摩天楼の男
まてんろうのおとこ

巨大なダム工事現場に乗り込んだ熱血技師が、陰謀と無法者たちに敢然立ち向う豪快スペクタクルアクション篇。

大峡谷にそそりたつ電神ダム。その建設にあたる三浦組と荒川組との間には、凄まじい争いが続いていた。その頃、三浦組の現場監督として乗りこんできた竜崎三四郎は何を言われてもニコニコしている男で、組頭の源吉は彼に頼りなさを感じたが、片桐所長の妹・夏子は、この青年技師の体に潜むものすごい爆発力を感じとっていた。三浦組の現場では事故が続発。荒川組の仕業なのだが、組頭の源吉がいくらくやしがっても、証拠がないので手が出せない。一方、東京の雑誌社では電神ダムを取材していた記者が現場の妨害で重傷を負い、大騒ぎ。「私が行く」と名乗りを上げたカメラマンの井川ユリは、編集長に有無を言わさず強引に飛び出した。数日後、ダム工事場へジープを走らせていた三四郎は、ユリがたくみに変装した浮浪児を拾った。彼女は工事場で働かせてほしいと頼むと、無理やりにカメラ助手になってしまった。その頃、三浦組の作業員たちの間で賭博が流行しはじめ、金に困った男達はダイナマイトを盗むようになったが、実はこれも荒川組の妨害工作だった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/9/14
モノクロ/78分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2124m
日活
【長野県】木曽町(牧尾ダム工事現場)
【東京都】調布市(多摩川畔=火災シーン)