南海の狼火
なんかいののろし

真珠養殖に絡む悪事を追って四国宇和島でマイトガイ・アキラが大活躍する、お馴染み流れ者シリーズ第三弾の活劇巨篇。

真珠の養殖で有名な四国・宇和島は、夏祭りの行事のひとつ闘牛試合の準備で賑わっていた。なかでも新興勢力である宇高真珠への借財がかさみ、乗っ取られる寸前の須賀真珠は、会社の運命を猛牛荒岩の優勝に賭けていた。そんな港町にギターひとつ抱えて流れついた野村浩次は、猛牛の荒岩を狙う宇高真珠の連中を殴り倒し、須賀真珠の忠夫を助けると、宇高真珠への借財の原因や、須賀真珠の後継り息子・周一がキャバレー“パラダイス”の踊り子ハルミに熱を入れすぎて不慮の死をとげたことなど宇高の連中の横暴さを聞いた。しかしこれは“パラダイス”の支配人・辻井の悪計だった。その後“パラダイス”のフロアでは、浩次と同じくこの港町についたばかりの政が、乱闘をおこしていた。そんなある日、周一が生きていることがわかり、周一の妹・清子が働く洋裁店は大変な騒ぎとなった。実は辻井のボス黒田は、清子を狙っていたのだ。これを知った浩次は、周の謎と黒田一味の横暴を探ろうと“パラダイス”に入りびたった-。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/9/3
カラー/81分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2210m
1960 日活株式会社
【愛媛県】宇和島市(和霊神社境内、鶴島城(=宇和島城)、天満・真珠養殖場、滑床(なめとこ)渓谷、闘牛場、ダム、浜)