お嬢さんの散歩道
おじょうさんのさんぽみち
明朗なお手伝いさん・まり子が夫婦の不仲やその姪の気の進まぬ縁談などを次々と打ち破り、家庭に幸福を取り戻す青春明朗篇。

郊外の高級住宅地にある里見家の御主人・英輔は生命保険会社の部長、奥方の華子は日本舞踊の師匠だ。子供のいない二人は姪の靖子を引き取り三人暮らし。家の主導権はヒステリー気味の華子が握っているらしく、いつ雷が落ちるかと英輔と靖子はビクビクしている。創作舞踊の発表会当日、里見家に女中・まり子がやってきた。気難し屋の華子も、テキパキした彼女を好きになった。この日、華子は創作舞踊発表会で靖子にお見合いさせようと段取っていたのだが、靖子は病気だといって会場に顔を現わさなかった。まり子の大事な日課に里見家の飼犬・パイパーの散歩があった。ある日、まり子はひょんなことから犬の散歩に来ていた青年・宏平と知り合ったが、二人が仲好くなる前に、二匹の犬が仲好しになって尻っぽを振っていた。町内の愛犬コンクールの日、宏平は胸のうちをまり子に打ち明け、デートに誘った。一方、靖子にも意中の人がいた。アルバイト学生の青野だが、華子が許してくれるわけがなく、一人で悩んでいたのだ。まり子は一計を案じ、青野を英輔に紹介した。まり子のお陰でダービーの大穴をあてた英輔は上機嫌で、折を見て華子に話をつけるという三人の秘密会談が成立。やっと靖子が元気になったと思ったら、今度は…。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/6/29
モノクロ/4巻/1362m/50分/シネマスコープ・サイズ
日活
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