特捜班5号
とくそうはんごごう

特命を帯び、国際的犯罪の捜査に、恋も友情も捨て挺身する花形特捜班員の英雄的活躍を描く異色社会アクション篇。

都内に世にも不思議な事件が勃発した。東京中央銀行から6千万円を強奪した4人のギャング団が車で逃走中、踏切で電車に衝突し全員死亡したが、肝心の現金が煙のように消えてしまったのだ。紙幣は通し番号の一万円札で使用すればすぐ足のつく札束だった。しかし、連日に及ぶ当局の徹底的な追及にもかからわず6千万円は依然として発見されなかった。ただわずかに捜査線上に義足の男が浮かんできたが、その男の居所も正体もすべて不明であった。ところ変わって、横浜のキャバレー「ブルーバード」、いましも青木と名乗る得体の知れない男が、支配人の浜崎はじめ、子分の神田、岡島と相対していた。用件は例の6千万円のことだった。青木の何もかもお見通しの言葉に浜崎は内心ぎくりとするのだった。義足の男から半金の3千万を6百万円で引取り、後から殺し屋に尾行させたが義足の男に逆に殺されたことまで知っているのだ。青木は、死んだ殺し屋が持っていた「ブルーバード」のマッチを放り投げると、分け前の半分で義足の男をしょっ引いてくると浜崎に売り込み、浜崎も青木の申立を了承するのだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/5/10
モノクロ/4巻/1351m/49分/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(赤レンガ倉庫、横浜港、本牧)