歓迎の人波に溢れる羽田空港。皮ジャンパーにデニムのズボン、そして汚れたブーツを履いたジミイは、報道陣のフラッシュを浴びながら悠然と降り立った。といっても、ジミイはまだハイティーンで生き別れをした只一人の肉親である兄を尋ねてアメリカへ密航を企てたのであった。ジミイは、警察で「僕は西部に行って拳銃王になりたかったんだ」といって刑事たちを驚かした。しかし、何かしらジミイのしっかりした性格を見抜いた警察では、当分監視付きということでジミイを釈放した。警察を出たジミイは、自分の特技であるドラムを生かそうと就職探しに向った。その途中、ジミイは車のパンクで困っているファッションモデルの道子を助けたことから道子の兄が経営していたという“フウジャテン”を紹介された。道子の兄は、このキャバレーの社長だったが何者かに殺害されたということだった。フウジャテンのドラマーを志望したジミイは、ささいなことからそこの乾分たちを相手に暴れてしまった。警察に追われたジミイは、ある高級アパートの一室に逃げ込んだ…。