渡り鳥いつまた帰る
わたりどりいつまたかえる

佐渡にやって来た流れ者・滝伸次が、戦時中の埋蔵貴金属と鉱山の譲渡書類をめぐって土地の悪玉と対決する。小林旭の『おけさ数え唄』をバックに描く『渡り鳥』シリーズ第3弾。

あてもない旅を続ける流れ者・滝伸次がギター片手に佐渡にやって来た。この伸次を追うようにして二人の流れ者も佐渡に渡る。伸次を弟の仇と狙う通称・ハジキの哲と伸次に惚れている踊り子・ユリだ。その夜、キャバレーおけさで島の若い者を殴り倒した伸次は、高見鉱山の支配人・榊原がこの島のボスであることを知る。さらに、鉱山の女主人・静江の義妹・則子から、榊原が鉱山を乗っ取ろうとしていることを聞く。榊原が廃坑となっている穴を掘り始めたことを不思議に思った伸次は、榊原の秘密を探ろうと榊原一家の乾分になる。続いてハジキの哲も、伸次が弟を殺した証拠を探ろうと榊原一家の客分となる。ユリも伸次の側にいたいとキャバレーおけさの踊り子になった。ある日、伸次は思いもよらぬ話を聞いた。それは、戦時中に国民から集めた貴金属が廃坑の中に埋められているというものだった。翌日から伸次は廃坑の周りにバリケードを張り巡らし、榊原一家を邪魔し始めた。それを知った榊原は伸次を殺すよう、哲に命令するが…。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/4/23
カラー/79分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2154m
日活
【新潟県】佐渡市(佐渡の街)/▲(連絡船、海沿いの道、鉱山、廃鉱、吊り橋)