事件記者 時限爆弾
じけんきしゃじげんばくだん

事件記者シリーズ第七弾。女スリが掏った煙草ケースから発展した謎の貨物船爆破事件、その謎を追う事件記者をスリルとサスペンスで描く。

おなじみ記者クラブにもお正月がやってきた。休暇でスキーに行っていた菅も車中で偶然知り合った竹本の妹雪子とともに帰ってきた。事件もなくのんびりした記者たちはその夜新年宴会で大騒ぎだ。だが、午後十時、東京都民の度肝を抜いた大事件が勃発した。東京港に碇泊していた一隻の貨物船が突然大爆発を起こし沈没したのだ。新年宴会はたちまち中止、記者たちは埠頭に駈けつけた。原因不明の爆発。沈んだ台山丸の積荷は電気器具とローソク、それに陶器、爆発するようなものは何もない。留守番の航海士が一人爆死した……情報が次々と入ってきた。しかし、梅原部長刑事はなぜかハッとなった。彼は数時間前に、顔なじみのスリお吉から奇妙な電話を受けていた。駅である男からシガレットケースを掏ったら、中から「今夜十時に爆破せよ」と書いた紙が出てきたという。酔うと大噓をつくお吉の癖を知っている梅原は一笑に付したが、爆発は本当にあったのだ。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/1/15
49分/4巻/1341m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】新宿区(営団地下鉄丸ノ内線新宿駅改札口、新宿地下街)/中央区(東京港・晴海埠頭)/世田谷区(京王線八幡山駅・踏切、同・地上駅舎)/江東区(東雲23号地)