事件記者 影なき男
じけんきしゃかげなきおとこ
事件記者シリーズ第五弾。姿なき四本指の男を追ってニセドル偽造団に挑む事件記者をスリルとサスペンスで描く本格的事件記者映画。

東京の片隅、月島のとある建築現場附近で男の他殺死体が発見されたという情報が、警視庁記者クラブに入った頃、東京日報の敏腕事件記者伊那ちゃんの結婚式がおごそかに行われていた。仲人役の東京日報の相沢キャップが「新聞記者というものは、まことに女房泣かせの職業でありまして……」と因果な記者商売の話をした折も折、列席していた記者クラブの面々に“殺し”のニュースが入り、披露宴会場はにわかに落着きを失ってしまった。新郎の伊那ちゃんすらも忽ち事件に気を取られてしまう始末。相沢キャップの話を裏付けるような事態が、早くも結婚式当日に起きてしまったのである。警視庁の梅原部長刑事の発表によると、被害者の身許調査の手掛りとなるものは皆無で、しかも被害者は何処か他の場所で殺され発見現場に運ばれてきたと推定され、複雑な事件となる模様だった。しかし、被害者のズボンの折り目から真新しい贋造の百ドル紙幣が発見されるに及んで、最近起きたニセドル事件に関係があるとみなされた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/11/25
54分/5巻/1472m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【長野県】千曲市(国鉄信越線戸倉駅・ホーム、同・改札口、同・駅前ロータリー、戸倉上山田温泉・ホテル圓山荘、同・温泉街、同・更級館前道路、千曲川と戸倉上山田温泉全景俯瞰)
【東京都】千代田区(九段会館、同・結婚式場)/中央区(京橋、月島、新田ビル付近の銀座八丁目付近、銀座晴海通り夜景俯瞰)/台東区(上野駅・ホーム、同・構内俯瞰)