おヤエの初恋先生
おやえのはつこいせんせい
新任のおヤエ先生の前に現われた悪童五人組を相手に、孤軍奮闘の珍プレーを披露する抱腹絶倒の爆笑喜劇篇。

山間の青葉高校に、ヤエ子は新しい体操教師として赴任した。全校生徒が整列した校庭に、ショートパンツに鉢巻姿で勇ましく現れたヤエ子に、校長や職員、生徒は目を丸くして仰天した。着任早々受け持たされたのは3年B組。「はじめから最上級生の受け持ちとは光栄です」と感謝するヤエ子だったが、B組にはフダツキの不良が五人もいることを ヤエ子は知らなかった。授業で雨天体操場に顔を出したヤエ子は“蛍の光”の合唱が始まり、度胆を抜かれた。それもジャズテンポに変わり、五人組の一人・女生徒のみつ子の独唱に手拍子を打つ者、ジルバを踊る者と、てんやわんやの大騒ぎ。慌てたヤエ子が「やめなさい!気をつけ!」と号令すると、みつ子は送別会だと言う。「五人組が今日限り学校を止め、家の手伝いをする」と聞き、ヤエ子は仕方なく唄うことを許可したが、偶然通りかかった音楽教師の松崎から「あの五人はフダツキの不良ですよ」と教えられて、ビックリするのだった。前任者の浜田先生がノイローゼになったのも、彼等が原因だという。「あまり深入りしないことです」と忠告されるヤエ子だったが、担任としては、卒業が近いだけに何とか中退をやめさせようと思い、校長先生に相談。しかし「辞めたいものは、辞めさせるべきだ」と激しく怒る校長先生にタジタジになっていたその時、校長室にホースの雨が舞い込み、ビショ濡れとなってしまった。盗み聞きしていた五人組が、消防用のポンプで放水したのだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/12/1
モノクロ/5巻/1539m/56分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】調布市(多摩川河原)