地獄の曲り角
じごくのまがりかど

金欲、情欲に憑かれ、自ら墓穴を掘るやくざの限りない欲望の醜さをスリリングに描いた異色活劇篇。

牧がボーイをしているホテルで殺人事件が起こり、牧は部屋に残された「二分の一の鍵」と書かれた紙切れと、鍵の一部を拾う。この鍵は、ある収賄事件で行方不明になっている8500万円につながる鍵だったのだ。次の日の夜、事件のあった部屋に忍び込む女を見つけた牧は、この女・貴子が鍵の一部の秘密を知っていることを知ると、二人はお互いの心をさぐりながらベッドに崩れ込むのだった。牧と貴子は、残りの鍵を持って出獄してきた収賄事件の容疑者の松永から鍵を奪うことに成功し、遂に一通の収賄関係のメモを手に入れる。牧は、大金を手に入れるために、メモに出てくる代議士の吉満、局長の鈴木、専務の宮岡の3人を始まりの場所である殺人事件の起きた部屋に呼び出すのだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/10/6
モノクロ/8巻/2540m/93分/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(桜木町駅前の喫茶店、横浜港)
【東京都】町田市(町田警察署前)