浮氣の季節(浮気の季節)
うわきのきせつ
現代三人娘の陽気な恋愛模様と老サラリーマン課長の悲哀、そして風俗を爆笑とユーモア、ペーソスで描く超娯楽喜劇篇。
定年も近い人事課長・桐野省三には、年頃の娘が三人いた。長女の直子はサラリーガールでありながら株で利潤をあげる才女型、次女のマキはテレビディレクターという仕事に情熱を傾ける男勝り型、三女の桃子は女子大生でスポーツ万能というお転婆型。いずれも、早くに妻を亡くした省三が男手ひとつで育て上げた可愛い子供たちである。そんな娘達は、親爺の誕生日に見合いさせることで衆議一決した。一方、省三はワンマン社長の印藤慶吾に呼びつけられ、298人目のクビきりを命ぜられた。これ以上クビきりをしたくない気持ちで悄然と家路につく省三の肩を叩いて元気づけたのは、直子のボーイフレンドで省三の会社で働く宮本一郎だった。やがて誕生日。マキのボーイフレンドで警官の石毛虎太郎が、村越君子という美しい中年の婦人を連れて現われた。見合いとは知らぬ省三は、親しく君子と談笑した。その頃、社長の印藤家では一人息子の良平がストリッパーのジェニー原田との結婚話を持ち出し、社長はカンカン。翌日、省三を呼びつけ「息子にストリッパーを紹介した宮本をクビにしてしまえ」と命じた。省三は涙を飲んで宮本をクビにしたが、ここに重大事件発生。直子が宮本の後を追って家出。おまけに姉さんの恋人をクビにする親爺追及とばかりに、マキも桃子も敵に廻ってしまった。泣きっ面に蜂の省三は、さらにワンマン社長から息子とジェニーの仲を解決しろと重大命令をおおせつかり-。
日本 製作:日活
日活
1959
1959/8/26
モノクロ/85分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2323m
日活