青春蛮歌
せいしゅんばんか

受験勉強一点張りのガリ勉学校に赴任した、新米の江戸っ子教師の奮闘を描く。『嵐を呼ぶ男』井上梅次のメガホンで主人公の新米教師に長門裕之、英語教師に浅丘ルリ子が扮した青春学園もの。

神戸の進学校・清隆学院に、東京の大学を出たばかりの新米国語教師・花戸計造が赴任した。しかし着任早々、プールで同僚の体育教師・通称ネモと遊泳中に4人の生徒のいたずらに合ってしまう。貝原、鳥羽、菊井、そしてグラマーな桃子の4人は青春革命党なるものを結成し、詰め込み主義一辺倒で修学旅行や、運動部、文化部などの活動をストップさせている学校当局に対して、ひそかにレジスタンスを行っていた。計造はすぐにアンパンというあだ名をつけられた。美人の英語教師・阿久津先生の前でアンパンを大口開けて食べているのを見られたからだ。そんなある日、ネモは計造を前校長の加納邸に連れて行き痛飲し、学校の詰め込み主義を非難するのだった。「学校にいちばん大切なのは青春だ」加納前校長の言葉を深く胸に刻んだ計造は、学校の青山理事長とそのカイライ五十嵐現校長のために加納が追放されたこと、青山が将来の市長選挙出馬のため、名誉欲と金儲けのために学院を運営していると教えられるのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/8/30
モノクロ/100分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2733m
日活
【兵庫県】神戸市(徳光禅院境内、神戸高校付近)
【神奈川県】横浜市(市営野毛山プール)