夜霧の空港
よぎりのえあーたーみなる
マヒナスターズの哀愁の唄声にのせて作曲家志望の一青年と彼をはげます病弱の女子学生との限りない愛情を描いた歌謡哀愁篇

城北大学大学院学生の辻本慎吾は作曲家志望でフランス留学を目指している真面目な学生だったが、授業料値上げ反対のデモに参加したときに見知らぬ女子学生が警官から暴行を受けた際に咄嗟にとった行動が公務執行妨害と傷害の罪に問われ被告の身となってしまった。身柄不拘束の裁判と決定し釈放された慎吾はその数日後、学内で例の女子学生・雨宮秋子から危難を救われた御礼を受け、複雑な思いを秘めながらも親しく語り合った。慎吾は両親を失って以来、残された家に藤村という軽音楽好きの友人とその音楽仲間たちと暮らしている貧乏学生であり、フランス招聘留学生の試験を受けるつもりであることを話した。秋子は幼少時より病弱であることを語ったが、慎吾には秋子がどんな家庭の娘であるかは分からなかった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/9/30
モノクロ/5巻/1708m/63分/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(ナイトクラブ「ブルー・スカイ」)
【東京都】港区(国立伝染病研究所=現・東京大学医科学研究所)/中央区(銀座三越屋上)/千代田区(東京駅丸の内口)/新宿区(日仏学院)/大田区(羽田空港)/渋谷区(京王井の頭線・神泉駅)