ゆがんだ月
ゆがんだつき

恋のため暗黒街の掟に反抗した若いヤクザが、復讐の銃口に追われながら対決する凄絶アクション大作。

神戸の夜。キャバレーから兄貴分の辰吉と連れ立って外にでた立花組の正夫たちを狙って、一発の銃声が発射される。間一髪避けた正夫だったが、辰吉は銃弾に倒れてしまう。犯人は意外にも同じ立花組の幹部立石だった。仲間にも警察にも犯人について口を割らなかった正夫だが、一緒に神戸に駆け落ちしてきた奈美子だけには、それを漏らした。翌日、ボスの立花から呼び出された正夫は、事件の口止料を強制的に握らされ、辰吉殺しがボスの命令だったことを知って愕然とする。葬儀の日、正夫は辰吉の妹・文枝と出会う。兄の死に疑いを抱いている文枝に、なぜか惹かれるものを感じた正夫は、文枝と事件を追っている新聞記者・木元に真相を話すのだった。組を裏切ったことを奈美子に伝え、正夫は木元の計らいで東京に高飛びする。東京のアパートで暮らし始める正夫だったが、常に何者かに尾行されていた。そんな怯える毎日を過ごす正夫の前に奈美子が現われ、一時の平穏を味わう二人。しかし遂に正夫の前に、立花組に雇われた殺し屋・由良が現われた。「俺には俺の殺し方がある」といい、正夫を暗黒街に連れて行き、拳銃を二丁買い入れる。決斗、それが殺し屋由良のやり方だったのだ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/7/28
モノクロ/88分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2377m
日活
【兵庫県】神戸市(元町・TOR ROAD、生田警察署前、神戸港、六甲山・ケーブルカー、六甲山上、神戸駅前、神戸駅ホーム、三宮、神戸港発の遊覧船船上、夢野台墓地(=正夫が葬儀に列席した文枝に事件の真相を告白してしまう場面)、大丸前(正夫と文枝が買物を済ませて車に乗り込むシーン)、讀賣新聞神戸支局屋上(正夫が木元に真実を打ち明けるシーン))
【東京都】台東区(上野駅前)/荒川区(白髭橋)/足立区(千住)/渋谷区(渋谷)/中央区(銀座)/新宿区(歌舞伎町コマ劇場前広場、四谷)/品川区(五反田)/荒川区(荒川土手)/トクホン本舗東京第一工場正門前(場所要調査)
【神奈川県】横浜市