事件記者 真昼の恐怖
じけんきしゃまひるのきょうふ
事件記者シリーズ第二弾、大東京に暗躍するもぐり採血業者、謎の殺人をめぐり展開する事件記者のスクープ合戦を描いた本格的事件記者映画

強烈な真夏の太陽!水銀柱もグングン上る連日の猛暑にうだり切った東京の街々……。ここ警視庁内の桜田記者クラブからは暇らしく東京日報のキャップ相沢が大声で電話で話している。「菅ちゃんご苦労さん。江の島の夜の生態も取材して頂戴…若い人でなきゃ取れないイキのいい奴をね……」はじめて仕事をもらった菅が写真部の榎木と江の島海岸に行っているのだ。だがその夕刻取材に張り切る菅の眼にとまった瀕死のハイティーン娘の姿があった。「大したことはないよ。日射病の重いヤツだよ、菅ちゃん」いつの間にか彼の後に立った中央日々の多賀が事もなげに言った。安心して去ってゆく菅の後で急に緊張した表情の多賀……娘は間もなく死んだ。“死因は貧血による心臓衰弱、外傷はないが腕に血を採った痕がある。そういえば近頃のハイティーンは遊ぶ金に困ると血を売るのがいるそうだ…”多賀の報告はすぐキャップの浦瀬に飛んだ。「血液を売りすぎて死亡?無軌道なハイティーン娘」翌朝、中央日々を見た菅は昨夜の事件で多賀に出し抜かれたことを知って怒ったが、「抜かれた次は抜いてやれ、それが事件記者なんだ!」と相沢に諭されるのであった。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/8/2
52分/4巻/1420m/52分/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】藤沢市(江の島)/川崎市(川崎駅前)
【東京都】目黒区(自由が丘付近を走る東急線電車)/千代田区(警視庁前)/大田区(六郷付近の土堤、蒲田付近)/港区(芝浦付近)