NHKの大ヒットTVドラマ「事件記者」の映画化第1弾。警視庁詰めの新聞記者たちのスクープ合戦に焦点を合わせつつ、新米記者が失敗を重ねながら成長する過程もユーモラスに描く。
警視庁の中にある、桜田記者クラブ。ここには在京六社から派遣された腕利きの事件記者たちが、スクープを狙って集まっていた。中でもベテランの相沢をキャップに、八田老人、べーさんこと長谷部、イナちゃんこと伊那、山さんこと山崎、浅やんこと浅野といった東京日報記者連の作るチームワークの良さは他社を抜きんでていた。東日の菅、中央日日の岩見という二人の新米記者が派遣されてきた。その岩見が知ったかぶりをした挙句、間違えて取り調べ中の村チョウこと村田部長刑事の部屋に飛び込み、一喝を食って散々な目にあっている頃、品川駅では情婦のお貞を連れた新宿のやくざ船十組の親分・船木が何者かに狙撃され大騒ぎとなった。船木を撃った二人の男が奪おうとした鞄をチンピラの安が横取りして逃げたことは、当事者以外誰も知らなかった。事件を嗅ぎつけた山崎と新日本タイムスの荒木は、すぐに船木が担ぎ込まれた病院に走り、真相を探るが…。