かわいい女
かわいいおんな
目的のために手段を選ばぬチャイルド・ワイフの夫謀殺事件を描く、異色エロチック・ミステリー大作。

ある夜、公団住宅で若い共稼ぎ夫婦の無理心中未遂事件が起こった。夫の江島鉄夫は死に、妻の優子は助かった。二人は結婚して半年もたたなかったが、一か月程前にも同様の未遂事件を起こしていただけに、公団の住人はびっくりした。優子は警察で「私は夫婦生活が嫌いなんです。そのため鉄夫さんは私の愛情を疑っていて...でも、私が悪かったのです」と、反省の涙を目に一杯浮かべた。取調べが済んだ或る日、優子は思いがけず、雑誌記者・倉田温郎の訪問を受けた。彼は優子の遠い親せきで、優子の結婚相手に親友の鉄夫を紹介したのだった。倉田は編集長から二人の無理心中を取材するように言われて来たのだが、何となく気がすすまないでいた。しかし、優子から「協力出来ない」と言われると急にファイトを燃やし、鉄夫のために真相を追求すると断言した。まず、優子が勤め先の銀行から真直ぐ帰宅していないことをつきとめた。それから鉄夫の会社の部下で、恋人同志の四郎と雅枝に会ったことから思わぬ糸口を掴んだ。鉄夫が、二人の仲人を引き受けたというのだ。「死ぬつもりの人が仲人役を引き受けてくれるかしら」と言う雅技は、さらに続けて「以前、旅館から優子が若い男と出て来たのを見た」という新事実を教え、倉田を驚かせた。また四郎は、鉄夫が事件の日に睡眠薬を買っていたと言った。優子の男友達に田上という青年がいた。この男だとにらんだ倉田は優子を呼び出し、例の旅館に連れて行く…

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/6/23
モノクロ/8巻/1932m/70分/シネマスコープ・サイズ
日活
【静岡県】熱海市(熱海駅ホーム、熱海夜景)
【東京都】中央区(日本橋・白木屋百貨店屋上遊園地)/千代田区(神田須田町付近)/新宿区(市ヶ谷駅付近)/港区(赤坂)