海は狂っている
うみはくるっている
石原慎太郎が川地民夫をモデルに書いたという「ヨットと少年」を映画化。『太陽の季節』の古川卓己監督が、思春期の少年のヨットと女への執着を赤裸々に描く。

ヨットハーバーで働く牧夫は助手としてヨットレースに参加したことをきっかけに、自分のヨットを持ちたいと渇望するようになる。それ以来、牧夫は別人のように金を貯め始めた。そのためには手段を選ばず、ヨット使用料のピンハネやヨット客への恐喝など金になることなら何でもするようになった。そんな牧夫を見て恋人の初枝は悲しんだ。一方、金ばかり貯めてつきあいの悪くなった牧夫に仲間たちは冷やかしの言葉を浴びせかけた。反発した牧夫はナイトクラブで酔いつぶれて女給・春子のアパートに泊まり、初めて女体を知る。牧夫は有頂天になり、春子と逢うことでヨットのために積み立てたお金を使うようになる。女も欲しい、ヨットも欲しい。牧夫は金を集めるためにどぎつい悪事を重ねるようになっていく。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/6/9
イーストマンカラー/9巻/2420m/88分/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(横浜港)/葉山町(鎧摺ヨットハーバー)
【東京都】大島町(大島)