おヤエのあんま天國
おやえのあんまてんごく
爆発的な大評判で日活名物になったシリーズ第四弾。女中よりあんまに変わったおヤエさんが、珍プレイ続出で捲き起こす爆笑喜劇篇。
おヤエには苦学しながら大学に通う、孝志というたった一人の弟がいた。弟が立派な社会人に成長することを夢みて、おヤエも一生懸命働いたが、旅館の女中の給金では学資にもこと欠く始末。そこで、おヤエは身入リの良いアンマに転業することを決心した。昼はアンマの学校へ通い、夜はボスアンマについて実習。そして朝は、おさんどんに拭き掃除。早く立派なアンマさんになって弟を安心させようと、おヤエは一生懸命だった。やがて彼女もお座敷へ出るようになり、はじめてのお客は森園という中年の男だった。コチコチになって力を入れるおヤエに悲鳴を上げたが、逆にアンマのコツを教えてくれる親切な人だった。おヤエの腕はめきめき上達し、森園はよくおヤエを指名してくれた。すると決まったように向かいの部屋の青年・長岡もおヤエを呼び、チップをはずんでくれた。おヤエは、いつしか長岡にほのぼのとしたものを感じるようになっていた。春が来て、孝志は卒業する時を迎えた。森園のところに就職も決まり、長い間の苦労が実ったおヤエは嬉しさで涙ぐんだ。ところが、苦労して卒業させた孝志が、おヤエの反対を押し切って女アンマの千鶴子と結婚すると言ってきかない。立派な家のお嬢さんと結婚させるつもりだった夢が破られ、弟から裏切られたおヤエの心は、親切な長岡に惹かれていくが…。
日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/6/16
モノクロ/6巻/1560m/57分/シネマスコープ・サイズ
日活
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