トップ屋取材帖 拳銃街一丁目
とっぷやしゅざいちょうけんじゅうがいいっちょうめ

トップ屋取材帖シリーズ第二弾。快腕のトップ屋がまたまたつかんだ実業家射殺事件の秘密。その活躍を描く痛快無比の娯楽篇。

トップ屋の黒木三郎は、行きつけのバー「ロリータ」で名刺屋の六さん相手にチビリチビリと呑んでいた。相当な酩酊状態だったが、六さんの金廻りが近ごろ良いことと、彼のポケットから落ちた一枚の名刺を見逃さなかった。東京秘密情報社 大沢虎之助-「実業家・寺島達之射殺事件現場に落ちていた名刺と同じ物だ!」黒木の頭は目まぐるしく回転した。ところがその夜、六さんは旭町のドヤ街「百人館」で何者かの手で殺されてしまった。百人館の住人、流し按摩のタコの市、置引きのサブ、行商人の辰三など、皆一癖ありそうな面々も、関わり合いを恐れて黒木には何も話してくれなかった。そのとき、タコの市の娘・新子が「私が知っている。狙われているの、助けて!」と黒木にすがってきた。夜の街へ飛び出した二人に、いつの間にか黒い影が追い迫っていた。黒木は新子を連れ、側のホテルへ飛び込んだ。恐怖の夜が二人を愛情で結んだ。翌朝、黒木が目を覚ますと新子は何者かに奪い去られていた。黒木が彼女から聞き出せたのは、眼鏡をかけた肥った老人が六さんに名刺の印刷を頼んだことだけだった。今では、この名刺だけが犯人を探す糸口だ。新子を探しあぐね、事務所へ帰って来た黒木に「名刺と引換えに女を渡す」という電話が掛かって来た…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/6/9
モノクロ/6巻/1393m/51分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】新宿区(新宿駅前、新宿通り俯瞰、歌舞伎町俯瞰、新宿駅中央地下道口前、歌舞伎町・地球会館前、伊勢丹前交差点、新宿西口・柳小路)