脅迫の影
きょうはくのかげ

ボスを殺害し大金を奪って逃げた四人の男が次々と抹殺されてゆく、恐怖のスリラー・アクション篇。

真暗な工事現場で、劉は四人の男に材木でめった打ちに打たれて倒れた。四人はドル買の下廻りをしていたが、危険な商売に嫌気がさし、ボスの劉を殺して奪った大金を山分けする計画を立てたのだった。劉の鞄を奪いその場を立ち去る四人だったが、久平は引き返し、劉のポケットから1つの鍵を取り出した。が、死んだはずの劉が目を開けて彼を見たことに腰を抜かしてしまった。鞄の中には百二十万の金があった。彼等は四等分すると、思い思いの方向へ足早に去った。四人の一人、工藤は博打で一夜のうちに金を使い果たした、翌日、共謀者の中村に金の無心に来た帰り、彼は疾走して来た自動車にはね飛ばされ、死んだ。死んだというより殺されたといってもよかった。久平は、三十万の金で恋仲の幸子と世帯を持つことにした。幸せに胸をふくませたが、彼の身辺にも不安なことが起こっていた。外へ出ると、尾行する人影があった。さらに不思議なのは、あの夜の殺人事件がどこの新聞にも書かれていないことだ。人がたくさん働く工事現場で死体が発見されないはずはない。劉は生きているのだろうか。それとも劉の乾分が死体を隠したのだろうか。久平が不安になるなか、中村が陸橋から突き落され列車にひかれて死んだ。さらに、四人の首領株である仙田の死亡通知までもが届いた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/4/22
モノクロ/6巻/1667m/60分/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(野毛)/横須賀市(横須賀中央駅?、どぶ板通り)