おヤエの家つき女中
おやえのいえつきじょちゅう
日活名物、おヤエシリーズ第二作。住宅難や月賦繁盛の世相をおかしく取り入れた、娯楽風俗喜劇篇。

大川博士一家は、アメリカに永住することになった。おヤエは、十年間の女中奉公の退職金代わりに、その家を貰うことになった。家には月賦金が残っていて、一年後におヤエのものになる。大月博士がおヤエのために立てた一年間のスケジュールによると、一部屋七千円で三部屋を貸し、二万一千円の収入。支出はおヤエの食費一万円、家の月賦三千円、電気機具等の月賦四千円、おヤエの小遣い千円で、残り三千円を笠森ヒデという女性に送るというものだった。元陸軍少将の篠山夫婦、女中上がりの二号・杉枝、アルバイト成金学生の青田と間借人が決まり、必ずしもスムーズというわけではないが、おヤエは管理人の面目を保っていた。近所の御用聞き万吉は、一年後に家がおヤエのものになることを知り、おヤエの婿になってやろうと云い寄った。しかしおヤエはチャッカリ屋の青田に首ったけ。何か月か平和が続いたある晩、おヤエは篠山夫婦から三万円の借金を申し込まれた。利子が倍と聞き、おヤエは喜んで金を貸したが…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/4/1
モノクロ/6巻/1599m/58分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】大田区(羽田空港)/世田谷区(小田急線・千歳船橋駅前)/台東区(上野動物園、東京都美術館)