群集の中の太陽
ぐんしゅうのなかのたいよう

社会の荒波に飲まれてバラバラになっていく四人の青年の、それでも変わらない誇り高き友情を豪華キャストで描く。恋あり、アクションありの青春娯楽篇。

東京城南大学のラグビー部だった四人は固い友情で結ばれていた。そしてそれぞれ自分の信念と共に社会へと巣立った。尾崎は毎朝新聞の社会部に就職、南は経済研究所所員、大野木は宇宙ロケットの研究、実業家志望の武井は伊豆方面の土地分譲を手始めに温泉事業を設立しようとしていた。しかしある企業の莫大な資本に邪魔されて思うように進展せず、武井は裏で糸を引く人物を探すため、後事を尾崎に頼み大阪へ発った。尾崎は武井の苦労を知って企業に乗り込み社長に掴みかかったことで、戒告処分として奇しくも武井の後を追うように大阪への転勤を命じられた。南は結核を患って、飛騨の高山で小学校の校長を務める父の元で療養するため、彼もまた東京を発った。大野木と恋仲だった洋子もまた不幸に見舞われ、破産に追い込まれた彼女は大野木への思いを押し殺して叔母のいる京都で生活していた。大野木から「洋子を幸せにしてやってほしい」と言われた尾崎は大阪転勤と同時に洋子のいる京都を訪れたが、洋子の胸は今も大野木への思慕で占められていた。次に尾崎は大阪で消息を絶っている武井の行方を探すが、武井はヒロポン中毒患者としてやつれた姿になっていた。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/3/18
カラー/102分/シネマスコープ・サイズ/12巻/2782m
日活
【東京都】千代田区(東京駅)/台東区(上野駅)/中央区(銀座うら)
【長野県】山ノ内町(丸池スキーハウス(現:丸池観光ホテル)
【京都府】京都市(高台寺、高台寺近くの甘酒屋、清水寺、円山公園へ抜ける道)
【大阪府】大阪市(大阪府総合庁舎)
【兵庫県】神戸市