雑沓に光る眼
ざっとうにひかるめ
大都会の裏面に巣食う戦慄の秘密売春組織に対決する男を異常な迫力で描くアクション娯楽篇

人口900万のきらびやかな大都会・東京には家出娘に魔手を伸ばす悪の組織が暗躍していた。彼らの張り込んでいる場所は人の集まる盛り場、特に家出娘の多い上野駅周辺が多い。スリの健次も上野を根城に家出娘を狙っては彼女らのわずかな金を奪い、更に行くあてのない女を売春婦として売り飛ばしていた。今日も田舎娘の朝子から虎の子の財布を抜き取った健次は、兄貴分の武を見てぎくりとした。武が刑務所へ行くときに「堅気になれよ」とくれぐれも言われた言葉を思い出したからだった。健次は掏った財布を武に渡すと人ごみに紛れて逃げ出した。2年ぶりにシャバに帰った武は、健次がまだ悪の道に踏み込んでいるのを見て、何とか足を洗わせようと健次を探し回っていた。武は昔の兄貴分・玄太郎が経営しているバー「マタドール」ではからずも健次の情婦・ミユキに出会った…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/1/28
モノクロ/6巻/1398m/51分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】千代田区(東京駅八重洲口、有楽町)/渋谷区(山手線渋谷駅ホーム、渋谷駅東口、ハチ公前、代官山、東急文化会館屋上)/豊島区(池袋駅前東口広場)/新宿区(新宿駅東口、伊勢丹前、高田馬場)/台東区(上野駅・ホーム、同・構内、同・駅前、不忍池、上野公園・石段、同・西郷隆盛像付近、同・東京国立博物館前、上野駅の陸橋)/荒川区(日暮里)