美也子は、借りた金をタテに誘惑してくる工藤から逃れるため、弟康二のいる北海道へ旅立った。そして、またもや最果ての裏町で借金に苦しむ康二のために、人質としてある料亭の下働きにされてしまった。そしてある晩、村山の事業拡張のため北海道に派遣された工藤の招待宴で工藤と鉢合わせし、さらに暴力団と工藤の権利争いに巻き込まれ警察に捕まってしまうが、事業を引退して北海道の牧場に来ていた省策に救われた。省策は、会社のために浩から身を引いてくれた美也子に心からわびた。帰京した美也子の不幸は、母の死によってますます不幸に追い詰められていった。一方、浩は南原造船の社長秘書に収まった今日子との結婚を強いられていたが、ある日、酔いつぶれた浩が美也子の名をうわ言のように呼び続けるのをみて今日子は初めて浩の本心を知るのだった…。