夜の狼
よるのおおかみ

ヤクザ同士の争いが激化する中、一人の非情なヤクザがある女性との出会いによって純愛に気付いていく異色のアクション・ドラマ。

いくつかの小さな組を抱き込みながら縄張りを広げてきた立花組。その兄貴株である月田圭介は腕の立つやくざで、その冷酷で非情な取り立ては借金者たちに恐れられていた。今夜もある家族から容赦なく大金を取り立てる。しかし家を出たとき、敵意に満ちた娘、勝美の視線にハッとなった。勝美は立花組の借金返済に窮し、夜のガード下に真紅のルージュを塗って立っていた時、圭介と知り合ったのだ。圭介はこの金が彼女の可憐な身体から捻出されたと思うと、非情な心も一瞬揺らいだ。翌日、夫婦は借金を苦に自殺した。それは圭介の心に苦いものを残したが、偶然にも勝美に再会することになる。勝美は立花組と縄張り争いをしている鳳組のヤクザに絡まれていて、圭介はそれを助けた。立花組を憎んでいる彼女の思いとは逆に、圭介はどこかしら彼女に惹かれていた。そんな時、鳳組のヤクザが立花組の事務所に乗り込んでくる。

日本
製作:日活 配給:日活
1958
1958/10/8
モノクロ/10巻/2427m/89分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】台東区(上野駅、同・15番線ホーム)/新宿区(歌舞伎町)/品川区(西品川六丁目)